ANDERSEN-ANDERSEN / THE NAVY SWEATER
デンマーク発ニットブランド”ANDERSEN-ANDERSEN(アンデルセンアンデルセン)”より届いた、タイムリーなアイテムのご紹介です。
厳寒の海で働く北欧の漁師が着用したフィッシャーマンニットや、デンマーク海軍兵の作業服として用いられたセーラーセーターよりインスピレーションを得て製作された “THE NAVY” シリーズは同ブランドの代名詞アイテム。
首元から入り込む冷気をシャットアウトしてくれる”TURTLE NECK(タートルネック)”。
上質な南米産ウールを紡いだ糸の光沢感が、上品な雰囲気を醸し出します。ローゲージニットにありがちな着膨れ感もなく、着用時のシルエットも秀逸です。ブランド創設時よりラインナップされているだけあり、デザイナーであるアンデルセン夫妻の緻密な計算によって完成したニットであることが伺いしれます。
当初は夫妻の生まれ故郷デンマークにてニットを生産していましたが、より高いクオリティを求め、2013年よりイタリアへその拠点を移しました。
THE NAVYシリーズの肝といえる5ゲージの両畦編みを美しく織り上げることができる工房を探し求め、辿り着いたのが、決して大きいとは言い難い、家族経営の現ニット工房です。この小さな工房が持つニッティング技術の高さにより、高密度の編みを実現。仕上がりの美しさや保温性が増すとともに、毛玉の発生や型崩れを起こしにくくなっています。
少し高さのあるネックが特徴的な”CREW NECK(クルーネック)”。これ以上加えたり、削ぎ落とすポイントが無いほどミニマルなアイテムですが、一枚で着用しても存在感があり、サマになります。
また、袖リブにはサムホール(指通し)が備えられ、ハンドウォーマーとしてご使用頂けます。いかにも厳冬地域で生まれたフィッシャーマンセーターの名残を感じるディテールですが、袖リブは長めに設計されていますので、折り返して着用することも可能です。
日本ではあまり馴染みのない感覚かもしれませんが、ヨーロッパでは上質なニットをリペアしながら長く着用する文化があるそうです。そういった愛着を持ちながら、末永く付き合えるニットではないでしょうか。