Merz b.Schwanen / button facing shirt 1/1 slv.
『ドイツ』といえば、どこか武骨で質実剛健なプロダクトを思い浮かべる方も多いと思います。日本でもよく知られる車、家具、文房具など名だたるメーカーを輩出した先進工業国のイメージが強いですよね。かくいう私もドイツ製品に憧れを抱き、物欲を刺激された事は一度や二度ではありません。
ファッション・アパレルに関してもドイツ製品には特有のニオイを感じます。弊店でも今シーズンより取り扱いが始まりました、こちらもご多分に漏れず。
ITEM Merz b.Schwanen / button facing shirt 1/1 slv.
COLOR NATURE, GREY, OLIVE, NAVY, BLACK
SIZE 4, 5, 6
PRICE ¥15,120-(Tax inc.)
モデル 身長176cm 体重63kg 着用サイズ6
PANTS SASSAFRAS / SRRAYER STREAM PANTS – 13.5oz DENIM
SHOES NORIEI / SERVICE SHOES P.T. – BLACK SUEDE
ドイツ・ベルリン発のアンダーウェアメーカーMerz b.Schwanen(メルツ ベー シュヴァーネン)。
ブランド創設者であるBalthasar Merzより代々一族の手によって引き継がれた吊り編み機ですが、時代と共に変化する産業構造の波に追いつかず、やむなく工場を閉鎖することとなります。やがて時を経て、Balthasar Merzの子孫より一族の伝統と歴史を引き継ぐべく、ブランドネームの使用を許可された現デザイナーであるPeter Plotnickiにより現代に甦りました。糸に余計な負担がかからない構造の吊り編み機で生産される生地は、肌に優しい着心地と使用に伴うヘタリが少ないという特徴があります。生産効率やコスト面だけを考慮すると、現在主流の高速織機には敵いません。ですが、手間と時間を惜しまず、わざわざ古い吊り編み機を使用する理由がそこにはあります。
今回ご紹介するモデルは1940年代当時に労働者のアンダーウェアシャツをモチーフにしたbutton facing shirt(ボタンフェイシングシャツ)。ここ最近はあまり見かけなくなったクラシックなヘンリーネックタイプ。私たちがMerz b.Schwanenを取り扱うに至ったきっかけのモデルです。
やや長めの袖リブなど一見クラシカルなモデルながら、すっきりした首元を演出するバインディングネックや、タイトに着用できるシルエットは、この手のカットソーにありがちな野暮ったい雰囲気を感じません。昨今恐らく多くの方が一枚はお持ちであろう化繊素材のアンダーウェアも良いですが、こちらも天然素材ならではの魅力を感じてもらえるでしょう。着る度に自分の体に馴染んでゆく、という本来洋服が持つ醍醐味を改めて味わって頂けるはずです。カラーバリエーションも豊富に取り揃えておりますので、ぜひ店頭にてご覧ください。