tone / 30’s DAMAGE SWEATER
「MADE IN JAPAN」。日本人のものづくりに対する真摯な姿勢、生み出される品質の高さ。海外からの評判も高く、彼らにとっては日本製であることが大きな付加価値に。
ニット製品を得意とするtone(トーン)もMADE IN JAPANにこだわるブランドの一つです。デザイナーの前出氏自身が洋服の生産現場に勤務していた経験もあり、クオリティーの追求には余念がありません。デザインやディテールなど見た目の要素は言うまでもなく、何より大切にしているのが着心地。「着用する人が心地よく日常を過ごせてこそ、洋服の本質的な意義」であることを、改めて教わったような気がしました。
そんなtoneより遊び心が利いたニット、”30’s DAMAGE SWEATER(ダメージセーター)”のご紹介です。
1930年代に存在していたヨーロッパ産のヴィンテージニットを参考に製作。ブリティッシュウール糸100%を使用したニットは当時の雰囲気さながらに、粗野な表情に仕上がりました。着丈はヒップが半分隠れる程度に長く、身幅にもゆとりを持たせています。やや開き気味のクルーネックからチラッと覗くインナーの色使いもセンスが問われるポイントですね。
展開サイズも弊店ではあえてMのみに絞りました。少し大きめサイズをややルーズにざっくりと、肩の力を抜いたような、緩い雰囲気で着こなしてみてください。
生地が引き攣ったような跡や、大きく空いた穴を加工によって再現。まるでヴィンテージショップで見つけた、ダメージのある古い年代のセーターかと見紛うほど、精巧に細工されています。もちろん、穴もこれ以上広がらないよう編みの段階で手を施していますので、破れたり、糸が解けてくる心配はありません。
こういった技術の高さや繊細な部分にこそ、日本製ならではの丁寧な仕事が表れています。
明るめの発色が目を引くグレー。暖かみと柔らかさが印象的なモカブラウン。ダメージ加工を施しながらも、クリーンなイメージを損なわない仕上がりはtoneらしさ。
ぜひ店頭にてお試しください。